ビジネスアイデアが優れているかを評価する8つの基準
すべての事業はアイデアからスタートします。新規事業のアイデアを思いつくことは、とても素晴らしいことです。
アイデアが生まれたら、次の基準に沿ってアイデアが優れた機会なのかを評価しましょう。そしてぜひアイデアをブラッシュアップさせてください。
最初に考えることは「あなたの顧客は誰か」
基準1.顧客がある程度明確に定義されており、フォーカスされているか?
最初は「あなたの顧客は誰か」という質問です。御社にとってより重要で核になる顧客は誰なのかを絞り込まなければいけません。
最初の顧客を得るために顧客を絞り込み、御社にとって本当に重要な顧客に響くメッセージを考える必要があるのです。
基準2.ターゲットとなる市場がどこか? そしてそれは比較的大きいか?
家族経営で食べていくだけならば、この質問を考える必要はあまりありません。しかし、多くの起業家はもっと大きな目標を持っているでしょう。その際に、市場規模がどの程度なのかをしっかりと把握しておきましょう。
基準3.市場の成長は20%を超えているか?
市場が成長している方が、軌道に乗ったときに追い風を受けられ有利です。市場の成長が企業の多少の弱点をカバーしてくれるのです。そのため、市場は伸びているのか、縮小しているのかを調べます。ベストなのは、20%を超える伸びを示している市場です。
基準4.粗利率は40%を超えているか?
投資家のウォーレン・バフェットは、企業の投資対象として粗利率を以下のような基準で判断しています。
- 粗利益率が40%以上の企業=永続的競争優位性を持っている可能性が高い
- 粗利益率が40%以下の企業=業界の競争が厳しく、利ざやが圧縮されている可能性が高い
- 粗利益率が20%以下の企業=競争が激しい業界に属しており、永続的競争優位性を構築することができない
まず、自社の粗利益率がどの程度の水準になっているか、客観的に評価しましょう。
海外市場へのアプローチも視野に入れよう
基準5.購買頻度が高く、頻繁に購買される商材か?
あなたにとっての平均的な顧客は、どのくらいの頻度であなたの商品を購入するのでしょうか?
また、どのくらいの価格を支払う意思があるかを考えましょう。
基準6.直接・間接的な競合が比較的少ない市場か?
直接的な競争相手は、あなたのビジネスの成功に最も密接に関係しています。それらの相手とどのような差別化ができ、競争優位を持続できるかどうかがカギになります。
また、将来的にあなたの顧客が間接的な競争相手や代替品に関心を持つかどうかにも注意を払っておく必要があるのです。なぜなら、業界の変革は隣接する他業種からも引き起こされる可能性があるからです。
基準7.規制が少ない市場か?
規制の多い市場では、顧客と規制の両方を注視しながら事業を展開しなければならず、難易度が上がります。一方、起業当初はあらゆる選択肢を実行して粗利を稼がなければなりません。そのとき、規制が大きく立ちはだかります。
基準8.世界的なアプローチが可能か?
世界の市場はグローバル化しており、海外へ目を向けることによって事業の可能性は大きく広がります。日本での成功よりも簡単に成功できる市場が海外にあるかもしれません。あなたのアイデアが海外へアプローチ可能かどうかをチェックしましょう。
上記の評価軸にあてはまらないからといって、それが優れたアイデアではないわけではありません。良いバランス感覚を持って自分のアイデアを見直してみましょう。
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