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知らないと乾杯できない!? 会社の忘年会・新年会費用の会計処理

2016年もあと残すところあとわずかとなってきました。
皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか。
忘年会や新年会で仕事仲間とおいしいお酒でも飲めたら、良い気分で新たな1年を迎えられそうですね。

今回のテーマは「忘年会・新年会にかかった費用の仕訳・会計処理」についてです。

 



社内の従業員だけで行う忘年会・新年会についてですが、会社が費用を負担した場合の仕訳は「福利厚生費」になります。
ただし、忘年会・新年会は、もっぱら従業員の慰安のために行われるということで、会計処理には、以下の点が重要になります。

1)希望する従業員全員が参加できるものであること
2)会社の費用負担額が全員に対して公平であること

*ただし、一部の従業員だけで行う忘年会・新年会は、「交際費」として処理することになります。また、役員だけで忘年会・新年会を行う場合、会社が飲食費を負担するとしたら、それは「給与」(役員報酬)という形になります。こうした場合においても適切な処理をするよう留意しましょう。
*その他、従業員の家族同伴で行う忘年会・新年会ですが、高額な費用でなければ「福利厚生費」として処理されます。

では、忘年会のゲームなどでもらえる景品についての扱いはどうでしょうか?
現金を支給することであれば給与という形になります。
商品券やギフト券などの景品代は、すべての従業員に当選する可能性があるものなので「福利厚生費」として処理されます。
従業員が同じ基準で景品を受け取れるというところがポイントになります。

続いて、二次会や三次会の場合どうなのでしょうか?
二次会・三次会は、基本、有志で行われるものと考えて「接待・交際費」で処理することになります。
特定の人だけが参加する二次会などは、「交際費」のくくりになるということですね。

最後に、自社だけではなく、外部パートナーや取引先をお招きした場合の忘年会・新年会はどう仕訳するのでしょうか?
社内だけでなく外部が参加する会食は、基本的に「交際費」として処理されます。
大きくは接待という考え方のためですが、場合によっては、従業員の分だけを「福利厚生費」として外部の方の分だけを「交際費」として仕訳することも可能です。
また、外部の方から「寸志」として現金などをいただくことがあるかもしれませんが、これは「福利厚生費」としてその分をマイナス処理する、あるいは、「雑収入」として処理すれば問題ありません。

以上、想定されるいくつかのケースで仕訳をご紹介しました。
主に従業員で行う忘年会・新年会では、要件さえ満たせば「福利厚生費」という損金計上が可能ということです。
「目的が何か」ということが仕訳・会計処理においては大事なことなので、先にも述べた全員参加の忘年会・新年会であるということを前提に皆さんで楽しんでいただければと思います。
ご不明な点があれば、領収書などの書類をしっかり整理しておいて、専門家にご相談ください。

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